働く女性が妊娠出産でもらえる給付金

妊娠したから、会社を辞めようかな…
でもちょっと待ってください。
辞めなくても貰えるお金があるのでとりあえずチェックしてからでも遅くありません。

産前産後休暇、育児休暇をとりながら、経済的支援をしてくれる給付金制度があります!

この機会に是非お金のことを知っておきましょう。

※2016年5月現在

出産育児一時金

(これは働く女性以外ももらえます)

貰える金額

42万円

条件

健康保険に加入している
または扶養に入っていて、妊娠4ヶ月以上で出産(流産・死産含む)

どういう給付金?

出産費用を援助するものです。

いるもの

健康保険証、印鑑

やること

とりあえず最初に直接支払制度があるかどうかを産院に確認。
あれば(だいたいあります)、産院が出してくる合意書に署名押印し、出産後差し引き費用を清算するだけです。

実際のところどういう感じになるか

国民は皆何かしらの健康保険に入っている必要があるので、出産する人は皆もらえます。

しかし、42万円でおさまらないことも少なくありません。
出産の時に特別な処置が必要だったり、入院部屋が個室だったり、入院日数を増やしたりするだけでも費用は上がることがあります。

オーバーする場合は、退院時に払わないといけません。

金額は人によりますが、今まで人に聞いた中では18万円という人もいました。
入院したらATMへ行くこともできず、誰かに頼まないといけないので予め覚悟が必要です。

一方いくらか戻ってきたと言う人もいます。
出産育児一時金は、もらえたらラッキーくらいに思っておきましょう。

手続き的には、産院が直接支払制度を採用していればお任せで進んでいきます。

 

出産手当金

貰える金額

月給÷30で日給を出す。
日給の3分の2 ✖️ 日数分(産前42日、産後56日の98日分)がもらえます。

※月給は4月から6月の給与の平均。

条件

勤務先の健康保険や、共済組合に加入していて、産後も仕事を継続する意思がある
国民健康保険だともらえません。

どういう給付金?

産前産後休暇中は給料がもらえないので、代わりに収入をサポートするもの。

いるもの

健康保険証、印鑑

やること

産休に入る前に、勤務先から「健康保険出産手当金支給申請書」をもらいます。
お産で入院してる間に、産院に必要事項を記入してもらいます。
産休明けにそれを勤務先に送ります。

実際のところどういう感じになるか

まず、最初は意外と知らないものですが、産休と育休は違います。

産休は産前42日と産後56日のことを言い、育休は産後休暇の後、子供が1歳になるまでの休みのことです。

出産手当金は、産前産後休暇の収入を補填するものです。

手続きが一見面倒そうですが、申請には賃金台帳や出勤簿が必要になるので、普通の会社なら申請書をもらって名前を書いてあずけておけば、色々とやってもらえます。
自分でやる場合はそれらを自分で用意する必要があります。

貰える金額は、生まれる日によって変わります。
予定日より早ければその日数分減り、遅ければ増えます。
ですので、手続きをしているのが会社なら、生まれた日を連絡する必要があります。

私の場合、2週間遅れたのでかなり増えました。(遅れてる間は気が気じゃないですが)

ちなみに申請時期は産休開始から2年なので、急がないなら生まれてからのんびりやっても遅くはありません。
生まれて3ヶ月でもまだ手続きしてない~というママさんもいます。

給料の3分の2が98日分、これは大きいです。
退職してしまうともらえませんので、ぜひ検討してください。

 

育児休業給付金

貰える金額

育休の最初の180日間は、月給の67%/月
それ以降子供が1歳になるまでは50%/月
保育園の空きがなく育休を延長する場合はさらに半年間、50%/月

※月給は、休業開始日直前6ヶ月の分から計算されます
※2ヶ月ごとに2ヶ月分支払われます

条件

雇用保険に加入していて育児休業をとり、職場復帰する意思がある
育休開始日の前の2年間に、原則1ヶ月に11日以上働いた月が通算12ヶ月以上ある

どういう給付金?

育休中は給料がもらえないので、代わりに収入をサポートするもの

いるもの

母子手帳の、産後出生の記録が記されてるページの写し、印鑑

やること

産休に入る前に、勤務先から申請書をもらいます。
生まれたら、母子手帳の出生後の記録のページ(どのページか予め勤め先に確認しておくといい)のコピーと、書類を勤め先に送ります。

実際のところどういう感じになるか

まず、育休開始前2年のうち、通算1年以上は勤めていることが条件となります。

産前42日と産後56日が「産休」、産後休暇の後、子供が1歳になるまでの休暇が「育休」です。
フルタイムで働いてなかった人などは働いた期間を整理しましょう。

手続きには出勤簿や賃金台帳が必要になるので、普通の会社なら申請書をもらって名前を書いてあずけておけば、色々とやってもらえます。

2ヶ月ごとに申請書に名前を書く必要があるので、郵送で送ってもらって名前を書き、会社に返送します。
会社が申請書をハローワークに提出し、給付金が振り込まれます。

申請時期は育休に入る前です。会社に言えば大丈夫なはずですが、漏れのないようにしましょう。

仕事を辞めない女性が貰える給付金の中でこれが一番大きいです。
家にいながら給料の半分以上が貰えるのはこの時期だけかもしれません。

 

以上3つが大きな給付金です。
あとは、妊娠中のトラブルで4日以上休んだ時に給料の3分の2が貰える傷病手当金があります。
医師の診断が必要な場合もあります。

また、出産後に貰えるお金としては、児童手当もあります。
働く女性だけではなく子供を持つ全て人が対象となります。
一人当たり月額15000円、3歳以上は中学卒業まで10000円が支給されます。
申請が遅れると損することもあるので、生まれたら早めに申請しましょう。
児童手当は、子供の学資保険などにあてる人が多いですね。

 

出産育児一時金や児童手当は誰もが貰えるもの(だいたい必要経費でなくなりますが)ですが、
出産手当金や育児休業給付金は、働く女性に限ってもらえるありがたい制度です。

妊娠してすぐに退社を決意せず、一度検討してみてはいかがでしょうか。