お菓子作り 失敗する原因8つ

手間暇をかけて一生懸命作ったお菓子が失敗してしまったら、悲しいですよね。

お菓子作りには失敗しやすいプロセスがいくつかあります。
失敗しないために、事前に心得ておくとよい事をいくつかあげてみます。

1. スポンジが膨らまない!卵を「泡立てる」時は、とことん泡立てる

スポンジケーキやシフォンケーキなどの卵の泡立てが不十分だと、膨らみません。

まず、卵を卵黄と卵白に分ける場合は、卵白に卵黄が入らないようにしてください。
卵白に卵黄が入ってしまうと泡ができにくくなってしまいます。

泡立てにはハンドミキサーを買えば泡立て不足で失敗することは絶対にありません。
お値段も1000円から売っていたりするので、一家に一台はあっても損はないです。

どうしても泡だて器でやる場合は、とことん泡立ててください。
もったりしてピンと角がたつまで、ひたすらに頑張ります。

卵黄と卵白を分けて泡立てる場合、卵白を先にやると、泡だて器やハンドミキサーを洗わずそのまま卵黄の泡立てに入ることができます。
(卵黄に卵白が少し入るのは問題ありません)

途中で入れる砂糖は、早くに入れすぎると泡立ちにくくなります。
ある程度泡立ててから砂糖を投入すると早くきめ細やかに泡立ちます。

 

2. バターやクリームチーズってどうやって練るの!?滑らかに練るコツ

パウンドケーキやチーズケーキなどは、バターやクリームチーズを最初に練る必要があります。

といっても、冷蔵庫から出したバターなどは、固くて簡単に練ることはできません。
泡だて器の中に入って出てこない…ということもよくあると思います。

室温に戻すためには時間がかかります。

できれば電子レンジに頼りたいところですが、普通にやると溶ける恐れがあります。

溶かさずに柔らかくするためには、電子レンジ200Wで10~30秒ずつ様子を見てください。

練る時はハンドミキサーがあれば、多少固い状態でも撹拌してくれるので便利です。

砂糖を入れたら擦り混ぜて、バターは空気を含んで白っぽくなるまで混ぜてください。

 

3. バターに卵を入れる時、卵が分離してしまう!どうしたらいい?

パイ、タルト、クッキーの生地、パウンドケーキなどは、練り混ぜたバターに卵を混ぜる過程があります。

卵は少しずつ、数回に分けて入れないと、バターと分離してざらざらぼそぼそとキメの悪い生地になります。
原因は卵とバターの温度差。卵は常温に戻しておくのがベストですが、冷蔵庫から出したてでも5回くらいにわけて、その都度よく混ぜればきれいにまざります。

もしも分離してしまったら、湯銭や電子レンジで少しバターを温めてから(溶かさないように)混ぜるとクリーム状になおります。
薄力粉を足しても戻りますが、分量はできるだけ変えないようにした方がよいでしょう。

 

4. 生地がどろどろに。夏場のパイやタルトやクッキー生地の扱いは素早く

パイ、タルト、クッキーの生地は、室温が高いとすぐにバターが溶けてふにゃふにゃになり、とても扱いにくくなります。
生地を伸ばした後は特に早いです。

キッチンにクーラーが付いていれば部屋を冷やすことをおすすめします。

生地が破れたり、クッキーの型で抜けなかったりと失敗の原因になるので、生地がだらっとしてきたらいったん冷蔵庫に戻して立て直しましょう。

 

5. 生地が固い!スポンジ系のお菓子は、薄力粉を入れた後は混ぜすぎないように

スポンジケーキやシフォンケーキは、最後に薄力粉を入れてさっくり混ぜるのですが、混ぜすぎると生地が膨らみません。

薄力粉に水を加えると、粘弾性のあるグルテンという物質が形成され、この結合が強いと生地が固くなってしまいます。

薄力粉はあらかじめふるっておき(ふるいながら入れてもいいです)、ゴムべらをボウルを縦にすっと切るように入れます。
ボウルを少しずつ回しながら切っていくと、メレンゲの泡を壊さずにきれいに混ぜることができます。

スポンジ系ではなく、シュークリームのように、グルテンをしっかり形成する必要のあるものは、しっかり練ってください。

 

6. 生焼け防止には、結局竹串が一番

レシピ通りの温度と時間で焼いても、生焼けの可能性は十分にあります。
オーブンにはくせがあるので、温度が上がり切っていなかったり、余熱の温度が開閉時に熱が逃げてしまっていたりすることもあります。

生焼けになっていないか確かめるためには、竹串を挿して生地がついてこないか確かめるのが一番です。

表面が焦げていても、中身は焼けていないこともあります。
生焼けの場合は、同じ温度でプラス5分焼いてみましょう。

 

7. ここまできたのに焦がしたくない!表面が焦げてきたら、アルミホイルを乗せる

表面が焦げて中が焼けていない場合は、表面をこれ以上焼かないために、アルミホイルを乗せて熱を緩和させてください。
天井の低いオーブンは要注意です。

また、背の高いシフォンケーキも焦げやすいので注意しましょう。

 

8. 切るとき失敗!出来上がったらある程度冷やしましょう

パウンドケーキなどどっしりしたケーキはさほど問題ありませんが、スポンジ系やチーズケーキ、タルトなどはある程度冷やしてから切りましょう。
熱いまま切ろうとすると、生地がナイフにくっついて切り口が汚くなります。

冷やすとケーキがある程度固くなり、ナイフがキレイに入ります。
その時ナイフを少し温めて切ると、きれいに切れます。